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「かどをまがると。」

榎 真弓

2015. 4/3 ~ 5/24

work in progress, artist's studio, Okayama, 2015 (c) Mayumi Enoki

どこかで音がしている。雲のながれる音、風の鳴る音、樹々のこすれあう音、鳥の落葉の上を歩く音、深夜の湿った車輪の音、アトリエの静かな音、だれかの足音。 それは見えていない。見えかくれする。見えていないので、音を聴く。声を聴く。妄想によって、空想によって、かたちによって、語りあう。遅れながら次の作品が生まれてくる。


Untitled (Spectra B&W) #4 (detail), 2015 (c) Mayumi Enoki

榎真弓(広島市生まれ)Royal College of Art, Faculty of Fine Art, Printmaking Course修了(1990)現在岡山市在住。
主な展覧会に、Art Court Frontier 2013 #11(アートコートギャラリー・大阪、2013)、浜口陽三生誕100年記念銅版画大賞展(ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション・東京、2009)、アート in 福寿会館(福山市福寿会館・広島、2006)、フィリップモリスアートアワード1998・ファイナルセレクション(東京国際フォーラム・東京、1998)、The 2nd Still Photography and Video Contest for Women (Jal Event Space, New York, USA, 1992)、第14回汎瀬戸内現代美術展(岡山県立総合文化センター・岡山、1995)、第3回西武美術館版画大賞展(西武アートフォーラム・東京、1987)、第6回現代版画コンクール展(大坂府立現代美術センター・大阪、1986)など。コレクション:大坂府立現代美術センター(大阪)、北山創造研究所(東京)、Lynn Stern Associates, London, UK。
http://www.mayumienoki.com